70回生 1年Special Week を終えて


 2年生が修学旅行(鹿児島市内・種子島・屋久島方面)に出発し、3年生は国公立大(前期)試験を目前に控えたこの時期、例年どおり、1年生の Special Weekが2月1日から5日までの5日間実施されました。
 主な内容は、毎朝の『耐寒訓練(グラウンドの周回走)』、小野市消防本部の皆様(17名)にご指導いただいた『心肺蘇生法講話と実技講習』、クラス対抗『百人一首大会』と好古館の皆様による衣冠束帯と十二単の着付け披露、そして最終日の昼休みにはPTAの皆様による『応援鍋』をお腹いっぱいいただきました。
 特に耐寒訓練では、①自分に適した目標を設定し、最後まであきらめず、自分自身としっかり向き合う精神を養うこと ②一人ひとりが走るだけではなく、クラスの仲間を励まし、学年全体で行事を盛り上げていく(One for all , all for one.)小野高生の特長を見事に発揮しました。
 多くの方々の支援に感謝し、一つひとつの行事に取り組むなかで、70回生のテーマである『夢限~夢への土台作り、夢をカタチに~』の実現をめざしていきたいと考えています。

◇耐寒訓練 最初の5周は先生・陸上部員の先導でペース走、その後5~8周はフリー走です。

◇生徒作文からの抜粋

・自分が走りながら追い抜いていく友達に「ファイト!」と声をかけます。がんばっている友達に素直に「がんばれ」という気持ちを伝えるのと、その友達を見て「自分もがんばれ」と言い聞かせるために声をかけていました。そうしたら、その友達から「ファイトって言ってくれたからがんばれたわ、ありがとう」と言われました。本当に嬉しかったです。

・僕は毎日必死である。結果だけにとらわれ、がんばることの楽しさを忘れていた。クラスやチームは団結し、そして達成感を得るために、喜びを分かち合うためにあるのではないかとあらためて実感した。やっぱりみんなで走ることは楽しかった。このクラスの仲間と元気よく次のコーラス大会も全力で挑みたい。

・講師の消防署の方は、「自分の蘇生法でその人の命が決まる」とおっしゃった。僕はこうして生きている上で、ときに人の命を左右させるほどの責任があるのだと実感した。講習をとおして、生きることの責任、人としての優しさを学んだ。

・このスペシャルウィークは、ただ楽しいだけでなく学ぶこともたくさんあった。心肺蘇生法等の技術や知識面での学びはもちろん大切だったが、私はそれ以外の学びもあったと思う。消防署やPTAの方々等たくさんの協力があってこそのこの1週間、自分たちだけのスペシャルウィークではない。私たちは、日々気づかないところで人に支えられているんだということを改めて身にしみて感じることができた。

・早く走り終わった人はクラスの子だけではなく、まだ走り終えていない子を応援し、声をかけながら伴走していました。走ることが苦手な私自身も友の支えがあり最後まで走りきることができました。5日間をとおして、70回生の学年としても絆が深まったと思います。

・たった1週間で、みんなの顔つきも変わった気がする。それくらいいろいろなことがあった1週間だった。耐寒訓練の最終日、「今日は陸上部についていく」「速く走る」。走ることはあまり得意でない人からもこんな声が聞こえてきて嬉しくなった。心肺蘇生法講習会でも、周りを見渡すと誰もが真剣だった。恥ずかしがって適当にする人はいなかった。当たり前のことを当たり前にできることは素晴らしいと思う。

・この1週間で何より心に残ったのは、百人一首大会での団体戦優勝です。全員が本気で取り組み、本気で喜べたことはD組の誇りです。教室移動中や休み時間も自然と全員が頑張った、その結果が出たと思います。スペシャルウィークを終えて心身ともに強くなった私たちが、この力をコーラス大会でも発揮し、もうすぐ2年生としてすべての人達に胸が張れる学校生活を送っていきます。

・今週は、以前はあまり実感できなかった周囲の大人への感謝に気づくことができました。これは物事に対して深く考えることができるようになったからだと思います。PTAの方々には前日から食材の仕込みをし、当日も早朝から準備していただきました。冷え切った体に染み込むような豚汁、最高に温かかったです。ありがとうございました。