69回生東京キャンパスツアー
今年も東京キャンパスツアーを実施しました。今年は、東京大学のオープンキャンパスには参加せず、普段の東京大学を見てもらおうという意図で企画しました。
朝の8時に新神戸駅に集結した7名の志高い生徒たちは、意気揚々と新幹線に乗り込みました。さぞかし宿題が多く出ているのでしょう!新幹線の中でも、勉強をしています。残念ながら富士山を拝むことはできませんでした。今回の定宿は、これまでとは違い大井町駅にある「アワーズイン阪急」でした。新幹線の駅からも乗り換えが楽で、駅からも近かったのですが、後日これが恐るべき災い?を呼ぶのです。
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昼食後、2グループに分かれ、片方は東京工業大学に、もう一方は早稲田大学に足を伸ばしました。東工大では、65回生の岡野さんがキャンパスを案内してくれました(次の日にテストがあるのに、快く引き受けてくれました!)。その後、引率教員の大学来の友人である竹内一将准教授の研究室を訪れ、東工大の説明や研究内容の紹介を直に聞くことができました。自分の興味をもったことを深く掘り下げ続けることは、大変だろけど、非常に魅力的に感じました。また,高校にはないアカデミズムの雰囲気を感じることができました。
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その後、蜻蛉会東京支部の藤平さん(22回生)と大西さん(39回生)が主催してくださった激励会に出席しました。66回生で東京に進学した先輩の話を聞き、これまであまり考えてこなかった「東京進出」を考えるきっかけとなりました。日曜なのに会社の会議室を用意してくれるなど、献身的にしてくださった東京支部の皆様、本当にありがとうございました。
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朝から度肝を抜かれることがありました。この日は平日の月曜で、出発した時間は8時半でした。そう!通勤ラッシュです。時間ギリギリにホームに入って、「いっぱいだから一本やり過ごそう」と言ってから、3分後にまたもや満員の電車が来た時は、一同朝からゲッソリしてしまいました。東京を実感した一コマでした。
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東京駅のコインロッカーに荷物を預けてから、丸の内の散策、お茶の水の散策を経て、ようやく東京大学に到着しました。午前中は、62回生の冨田さんのお世話になり、友人の研究室を見学させてもらいました。どの研究室にもゴロゴロとある大変高価な実験器具に、東大のパワーを感じました。また、お話の中で、地方の高校の考え方と首都圏の高校の考え方の違いなどを実感しました。ご自宅が駒場の方にあるにもかかわらず、朝早くから本郷まで駆けつけてくださった冨田さんとそのご友人には本当にお世話になりました。ありがとうございました。
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お昼を安田講堂の地下でとったのちは、新幹線に乗るまでの間、自由行動にしました。ある者は事前にアポをとっていた研究室に、ある者は大学界隈をフラフラと。私は、大学時代にお世話になった中澤知洋講師を訪問しました。その研究室では、自分たちで人工衛星を作り、そこから得たデータでブラックホールであるとか、ダークマターであるとかを調べるということをやっており、近日その新しい衛星(astro-H)が打ち上がるのだそうです。もしかしたら、我々が修学旅行に行っている間に種子島で打ち上げがあるかもしれないと聞き、非常に身近に感じることができました。無事に打ち上がってほしいものです。
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午後3時半に東京駅に集合し、同4時過ぎの新幹線に乗って帰神しました。このツアーの間、蜻蛉会東京支部の皆さん、東京在住のOBの皆さんには本当にお世話になりました。ありがとうございました。東大受験でこの恩をお返ししたいと思います。
私は,8月2日・3日,東京キャンパスツアーに参加しました。私には東京大学でどうしても見学したい研究室がありました。それは,東京大学大学院細胞生理化学研究室クマムシ研究グループの國枝先生の研究室です。東京大学のホームページから國枝先生の連絡先を調べ,研究室の見学を依頼しました。とても急なお願いだったので,きっと都合が合わないだろうと思っていたのですが,連絡したその日のうちに國枝先生から返信があり,見学を許可して下さいました。
東京キャンパスツアーの2日目,実際に研究室を訪れて國枝先生にお会いしました。研究室に入ってまず感じたことは,とてもきれいだ,ということでした。午前中に見学させていただいた工学部と農学部の実験機器がずらりと並び,通路は人一人が通れるぐらいの幅でした。國枝先生の研究室も同じような感じだろうと想像していましたが,先生の研究室は整理整頓されていてとてもすっきりとしていました。そのため,クマムシの研究に必要な細かい実験器具が取り出しやすく,効率がよいと感じました。
また,國枝先生はとても親切な方で,研究室ではどのようにして大量のクマムシを飼育しているのかを詳しく教えて下さいました。特にクマムシの餌については先生が長年の飼育の中で改良を重ねておられ,そのことは本に載っていなかったので大変勉強になりました。
研究室見学の依頼の連絡を受けてから,帰宅してお礼の手紙を出すまでに,とにかく緊張の連続でした。しかし,今まで受けたコースセミナーや参加した研究室見学よりも吸収できた情報量は多かったように思います。また自分が興味を持っている分野の研究室を見学できたことで大学に進学してからを今までよりは具体的にイメージできるようになりました。このような貴重な機会を与えて下さり,本当にありがとうございました。