■1年コースセミナー 
  「現代における能の意義『心』作品を考える」
平成25年2月4日実施      
 
      
日 時

平成25年2月4日(月)6〜7校時[13:40〜15:20]

対 象 1年G組 (40名)   
演 題 「現代における能の意義『心』作品を考える」
場 所 多目的教室
講師 瓦照苑 上田拓司 先生

感想文

 前回に引き続き、今回も能を学びました。今回、様々な能の種類の映像を見せてもらい、能の奥の深さに驚きました。「神」や「男」、「女」、「狂」、「鬼」など、様々な種類があることにびっくりしました。私は初心者なので、映像を見て、はっきりとした種類の違いは分かりませんでしたが、そういうことを知ったうえで、改めて能を見てみると新しい発見があると思いました。
 能が日本の伝統芸能だということは知っていたのですが、能と歌舞伎との違いがよく理解できていませんでした。歌舞伎をやる人には十八番があって、能をやる人には十八番がない、だとしたら、能をやるには、様々な分野に対応する力がないとだめだから、能は本当に大変で、難しいものなんだなと思いました。だからこそ、見ている人の感動を得られるのだなと思いました。
 しかも、能をしている方々は、自分たちで床を磨くと聞きました。能をみている方々がそんなことをしているなんて全く知りませんでした。理由は他人に磨いてもらうより、自分たちで磨いた方が足を滑らせずにすり足ができるかららしいですが、自分でしたほうが納得のいくものが出来るということは、私たちも日常生活でよくあります。先生がおっしゃっていた、「物を大事にする」ということの意味が分かりました。私は、能のことはほとんど知らなかったですが、こう聞いてみると、じっくり見る機会があればいいに、と思います。
 能だけでなく、何にでも言えることだと思いますが、特別自分が興味のあることでなくても、少しでも調べてみれば、意外に面白くて、好きになるということ、よくあると思います。そうやって、自分の興味のあるものを増やしていったら、様々な分野について詳しくなれるはずです。そうしたら、何にでも興味が湧き、充実した毎日が送れるのかなと思いました。
 その、充実した毎日を過ごすためには、やはり「勉強すること」が大切なんだなとあらためて感じました。私も、毎日小野高校で精一杯勉強して、上田さんのように素敵な職に就きたいです。
■1年コースセミナー 
  『植物の生存戦略』第2回
−植物研究の最前線「情報伝達と形態形成の制御」−
平成25年1月25日実施      
      

日 時

平成25年1月25日(金)6〜7校時[13:40〜15:20]

対 象 1年G組 (40名)   
演 題 『植物の生存戦略』第2回
−植物研究の最前線「情報伝達と形態形成の制御」−
場 所 化学教室
講師 京都大学化学研究所 助教 柘植 知彦 先生

感想文

 今回のコースセミナーは、実験も交えて講義していただきました。講義の前半で印象に残ったのが、「前提条件を考える」ということです。この前提条件については、コマーシャルを例に用いて説明していただきました。普段何気なく見ているコマーシャルについてこんなに深く考えたことはなかったので、初めはどのようなことが、前提条件になっているのかあまりわかりませんでした。でも先生の説明を聞いて、確かにその前提条件がないとこのコマーシャルは成り立たないのだなと思いました。その前提条件は、人によってそれぞれ考えていることが違うところもあり、自分の考えていたのと違うことを聞いた時には、納得するとともに前提条件はとても大切で、何か面白いなと思いました。僕は、「失敗したっていい、後に修正は効くから力強く選択しよう」という言葉にとても惹かれました。僕は今まで危険やリスクを避けようとするあまり、いつも安全に、安全にと選択してきました。このような選択は様々な場面でとても出てしまっていると今までの自分を振り返って思いました。特に思うのは、部活の時です。僕は、テニスをしています。練習の時は、思いっきって打つことができるのですが、試合になるとどうしても思いっきり打てなくなってしまいます。思いっきり打てない背景には、自信がないというのと、やはり失敗を恐れて、その失敗を避けようとする気持ちが大きく働いていてしまっているのだと考えます。特に負けているときには守りに入ってしまいます。これ以上失敗してしまったらとマイナスのほうに考えてしまうことも多々あります。そして、どんどん自分の殻のこもってしまいます。先生の言われていた「やっときゃよかった」より「やらなきゃよかった」という言葉を聞いて安全にプレーをすることも大切だけど、どこかで強気になって攻めることも大切なのではないのかと思いました。そして、失敗をしてしまってもこれからの練習で克服しようとする姿勢が大切なのだと思いました。失敗をしなかったらそれ以上成長することはできないから、これらの言葉を胸に様々なことに取り組んでいきます。
 講義の後半には、椿と紫キャベツのアントシアニンの抽出、ブロッコリーのDNA抽出の実験をしました。高校に入学してから、物理的な実験は何度か行ったけれども、今回のような生物学的な実験は中学生の時以来だったので、とても新鮮でわくわくしました。実験をして、面白かったですし、様々なことを検証することは大変だけど、努力が報われた時には達成感も感じれると思いました。先生は、研究をしていろいろなことを解明していくとその結果、自分たちに還元されると考えられて実験行われている姿勢は見習わなければいけない姿勢だと思いました。
■1年コースセミナー 
      現代における能の意義『気』実技を体験する
平成25年1月16日実施      
日 時

平成25年1月16日(水)5〜6校時[12:45〜14:20]

対 象 1年G組 (40名)   
演 題 「現代における能の意義『気』実技を体験する」
場 所 蜻蛉ホール
講師 瓦照苑 上田拓司 先生

感想文

 私が今まで能という日本の文化に触れたのは、中学生の頃の音楽の時間に見た能のビデオだけでした。  そして、今回、実際に能の文化を現代に受け継ぎ能をなさっている先生にお話を聞けるということで、とても楽しみでした。
 始めて、先生を見たとき、ただなんとなく「清」という字が似合いそうな方だなぁ、と思いました。自分がなぜそんなことを思ったのか、最初はわかりませんでしたが、お話しを聞いていくうちに、先生の内側からでている「気」がそう思わせたのかなぁと思うようになりました。
 今の私には、まだ、「気」というものがよくわかりません。今まで生きてきた16年で一度もそのようなことを気にしたこともありませんでしたし、今の私のままでは、たぶん、一生わからないままなのではないかと思います。  自分を一度真剣に見つめ直し、そこで自分をしっかりと認識することができないと、「気」はわからないのではないのかな、と思いました。
 その「気」が能にはとても大切で、「気」によって能の面が合う、合わないというものが決まるというのにはとても驚かされましたし、それだけ、「気」を大切にした能は、日本という国の古くからの考えに基づいた由緒正しい文化なのだと思いました。
 能の面は、ビデオを見たときに一度目にしましたが、実物で見るのは初めてでした。能は表情一つで大きくイメージが変わり、強さなどが変わっていくというのは私にとっては驚きでした。口が閉じている面が一番強いという理由の説明が、やはり「気」を溜めているということだったので、能は本当に細部まで「気」が意識されているなぁと思いました。
 また、声も、とおる声とただの大きい声は違うということを知り、最初はピンと来ていませんでしたが、実際に聞かせていただいて、ほんとうに違うなぁと感心しました。
 「内へ込める」日本の伝統芸能である能は、ただ動きや内容だけで人を惹きつけているのではなく、内から出る演じる側の方の「気」の凄みも人を惹きつける大切な鍵になっているんだなぁ、と思いました。
 最後に教えていただいた「動十分心同七分身」という世阿弥の言葉は、とても奥が深い言葉だと思ったし、私がこれから人生を歩んでいく中で、一生心にとめておきたい言葉でした。この言葉を忘れることなく、いろいろなことに身を動かし、そして心を動かしていこうと思います。
■1・2年合同科総コースセミナー 
          『日本のエネルギー問題』
平成24年12月17日実施      



日 時

平成24年12月17日(月)10:30〜12:00

対 象 2年D・E・F・G組 (141名)
1年G組        (40名)         合 計 181名
演 題 日本のエネルギー問題
場 所 蜻蛉ホール
講師 神田啓治先生(エネルギー政策研究所所長、京都大学名誉教授
          武蔵工業大学教授、電力中央研究所研究顧問)

1938年生まれ。山口県出身。1961年国際基督教大学教養学部卒業、
1966年東京工業大学大学院工学研究科原子核工学専攻博士課程修了。
工学博士。

京都大学原子炉実験所教授、同大学大学院エネルギー科学研究科教授を経て、現職。国際中性子ラジオグラフィ学会会長、国際中性子捕捉療法学会会長等を歴任。また、日本原子力学会賞、フランス政府国家功労勲章(オフィシエ賞)、科学技術庁長官賞(核物質管理功労者表彰)、内閣総理大臣賞(防災功労者表彰)などを受賞。原子力委員会専門委員、原子力安全委員会専門委員など公職多数。

感想文

 将来は工学部に行こうと思っています。僕は将来地球が今抱えている環境、エネルギー、資源の問題に取り組める大学に行きたいと思っているので、今回の神田先生のお話はとても興味がありました。今回は工学部を目指す自分にとって色々と有益な情報がありました。
 まず日本の工学部はいばっているというお話がありました。工学部が大学の生徒の内訳の半分を占めているということでした。イギリス、アメリカは工学部がなかったなんて知りませんでしたし、日本の工業力が発展したことを受けて各国が工学部を作ったのも知りませんでした。そう言ったところから世界における日本の工業力のすごさに驚きました。今回はエネルギー問題についての講演で特に原子力発電についてでした。僕自身夏休みの課題などで原発が必要かどうかは調べ学習を通して議論してきました。僕は脱原発は無理だと思っていました。その根拠は全てインターネットの情報や自分の考えで出していた結論でした。なので、本当にこの情報に信憑性があるのかなとか本当に原発は必要という結論出していいんだろうかと考えていました。神田先生の「脱原発なんて無理だ 脱原発を2030年までにするとかいう政府はどうかしている」というような発言の根拠となる話はとても興味深かったです。僕は原発は危険なものだという偏見がありました。そんな日本の原発を世界に売り込もうという動きがあるなんて知りませんでしたし、世界に日本の原発の技術力が信頼されているなんて知りませんでした。ベトナム、ロシア、トルコ、インド、アメリカなどの国の日本に対する信頼には本当に驚きました。神田先生のような原発に関して最先端な方のお話を聞いて、原発って必要なんだなと思い信頼できる情報だろうなと思った一方、それでもやはり脱原発を掲げる人間もいるわけですから、神田先生のお話を参考にさせていただきながら、今後とも原発について議論を重ねていかなければならないなと思いました。
 最後に神田先生もおっしゃられていましたが、原子力を平和利用に使うということは世界で唯一の被爆国である日本の使命であると思いますし、日本はこれからも原子力について関わっていかなければならないと思いました。僕も大学では志望校に行き、エネルギーについて学び、少しでも世界の平和、地球の未来のために尽力できる人間になりたいです。
■2年科総コースセミナー 
          『これからのデジタル家電は』
平成24年11月16日実施      
日 時

平成24年11月16日(金)13:40〜15:20

対 象 2年生科学総合コース(男子;19名、女子;21名、計;40名)
演 題 『これからのデジタル家電は』
場 所 多目的教室
講師 元松下電器株式会社材料研究所所長 川又 肇 先生

感想文

 今回は私たちのためにお話をしに来てくださって本当にありがとうございました。松下電工ときくと、正直ピンとこなかったのですが、現在のパナソニックときいて今回のお話の方向性がだいぶ分かりました。
 現在の日本の産業では、外国の大手メーカーが日本のメーカーの売上を抜いてきているということがニュースや新聞でもよく取り上げられています。今回のお話に出てきた会社で言うと、韓国のサムスンという会社が携帯電話などで、進出してきているというのは有名でした。川又先生のお話の中には、そういった、現状に立ち向かっていかなければならないという熱意がとてもこもっていたようにおもいます。パナソニックがVHSを売る際に、他者との競争を勝ち抜いたというお話を聞いたとき、すごくい現実味のあるお話でとてもわくわくしました。ビデオテープの生産工程などは各社が極秘にしており、いかに他社よりも先に新しい工夫を凝らした製品を作るかが大切であるのだとわかりました。
 私たちがやっている勉強を基礎からからしっかりと理解して積み上げていくということが、わたしたちのこれからの将来に向けての最大の課題であるとわかりました。今のうちに足元をしっかりと固めておくようにしたいと思いました。これからの方向性も、うまく定まってくると思いました。 今回のお話の中でクラウド社会、クラウドサービスといったことばがおおく登場してきました。クラウドサービスが増えることにより、私たち使用者は扱う情報が、いつでもどこでもパソコンから利用できます。私もずっと使っているクラウドサービスがあります。ユーチューブとGメールです。確かに、いつでも、パソコンさえあれば閲覧することができるので愛用しています。
 感動を与えるものを作って人々に喜びを!!この言葉が今回の講義でとても印象に残りました。最後に今まで小野高校のコースセミナーで講義を開いてくださってありがとうございました。
■1年科総コースセミナー 
          『文系、理系、そして教養』

平成24年10月19日実施      
日 時

平成24年10月19日(金) 考査終了後 10:50〜12:20

対 象 1年生科学総合コース(男子;21名、女子;19名、計;40名)
演 題 文系、理系、そして教養
場 所 多目的教室
講師 兵庫教育大学  准教授  森 秀樹  先生

感想文

  先日は、お忙しい中、僕達にご講義をしていただき、ありがとうございました。
  森先生が書いてくださったお返事を読みました。前回の感想文では、今の勉強が将来に役立つと書いていました。しかし、森先生のお返事には、それと同時に、今の意味も大事にしてくださいと書いてあり、その都度、どういう意味があるのかを真剣に問うことの延長線上に将来の意味も生まれてくるのですからとも書いてありました。その通りだと思いました。将来があるということは、今という土台があるからですね。当たり前のことですが、それが大事ということですね。森先生のお返事で新発見があり、勉強になりました。ありがとうございました。
  今回は、「文系、理系、そして教養」という演題でご講義をしてくださいました。
  1番納得できたことは、森先生が最初に、「文系と理系はどんなイメージか」という質問での答えです。僕は、「理系は、数字を扱う機会が多い、数学力がいる」と答えました。しかし、僕の後の人は、「理系は、答えがあって、文系は、答えがないというか答えが多数ある」と答えました。その発言を聞いた瞬間、「あっほんまや!それやそれや!」と、難しい問題が自力で解けたように、とても気持ち良かったです。確かにそうです。理系は、1つの問題に対して、たくさんの解き方がありますが最終的に決まった答えしか出てきません。しかし、文系は、1つの問題に対して、たくさんの方向から考えるので、たくさんの答えが出ます。文系は、それがおもしろい、興味深いと思いました。
  「医者は、文系、理系、どちらの能力も必要」と言われていました。良く考えるとそうです。医者は、人の体を治す仕事をする人です。そういう方向から見ればそうですが、患者さんとコミュニケーションをとることもあるので、たくさんの医療系以外の知識もいります。そう考えると、どちらの能力も必要な職業が多いと思いました。
  森先生の2回のご講義で1番伝えたかったこと、それは、「個別をつなげていくことで意味が生まれる」「教養が大切、どちらの能力も必要」ということだと思います。これからの学習面で努力していきたいと思います。
  本当に、ありがとうございました。
■2年科総コースセミナー 
     『丹波焼の伝統と新感覚との融合を求めて』

平成24年9月28日実施      


日 時

平成24年9月28日(金)6・7限

対 象 2年生科学総合コース(男子;19名、女子;21名、計;40名)
演 題 『丹波焼の伝統と新感覚との融合を求めて』
場 所 多目的教室
講師 陶勝窯  市 野 勝 磯 先生

感想文

  ご講演ありがとうございました。自分で自身の将来を切り開く方法、全力で物事に取り組むことの大切さなど、多くのことを学ぶことができ、非常に貴重な経験になりました。
 私はてっきり先生はそのまま親のあとを継いで陶芸家になったと思っていたので、先生が美術の学校に行きなおしたことや他の美術家に弟子入りしたことを知り、驚きました。1つの目標においてもさまざまな行き方があり、多くの体験をすることで何が大切か見えてくるのだと気付き、まだ特にこんなことがしたい、といった明確な目標が無い私たちは、もっと広い視野で色々な世界を知るべきだと思いました。
  また、先生の経験を聞いて自分が興味を持ったことや、意欲を持った事柄に関しては積極的に、あきらめずに取り組んでいくことが目標達成につながると分かりました。先生が弟子入りしたことや、三輪龍作さんのアトリエに入って本人に会えたこと、朝日陶芸展に作品が選ばれたことも先生の行動的で粘り強い態度があったからだと思います。
  物事に取り組む姿勢が消極的な私には、もっと大胆な行動も必要だと思いました。これは先生が最後におっしゃった、すべてに全力で取り組む、ということと通じるのではないかと思います。三輪さんの「丹波の壷に顔を突っ込んで焼き物をしていてはいけない」という言葉に非常に感銘を受けました。自身が色々な経験をつむことで作品にその力が伝わるというのは、すべての分野に当てはまると思いました。これから自分の人生をより良いものにするために、もっと視野を広げて、さまざまなことに取り組んでいこうと思います。
 
■2年科総コースセミナー 
  京都大学大学院での模擬授業の受講及び施設見学

平成24年9月25日実施      




日 時

平成24年9月25日(火)8:30〜18:30

対 象 2年生科学総合コース(男子;19名、女子;21名、計;40名)
目 的 京都大学大学院での模擬授業の受講及び施設見学について
本校第2学年における進路指導の柱である学部学科研究とその延長上にある第一志望届作成に向けての一助とする
また文系・理系の枠を超えて教養や興味・関心を涵養し、学習意欲の更なる向上を図る。
場 所 京都大学吉田キャンパス 京都市左京区吉田本町
講師 京都大学大学院理学研究科 教授(生物)   阿形 清和 先生
                     准教授(化学)  馬場 正昭 先生
                     特任助教(物理) 諏訪 雄大 先生

感想文

  阿形先生のお話は、「再生できるものと、再生できないものとの違いは何か?」というものでした。僕も、イモリやプラナリアは切断されても再生するのに対し、人間の手足は切断されたら再生しないことを不思議に思っていました。先生のされている実験では、イモリやプラナリアを切断していますが、切り刻まれている姿にかわいそうだな……とも感じました。最終的には人間に応用されていきますが、倫理上の問題も出てくるのかなと思いました。お話の中で特に印象に残っているのは、インターカレーション・モデルです。それで付加再生と再編再生が説明できてしまうことは、目から鱗でした。こういう理論を、最初に思いつくことはとても難しいことだと思います。人間の手足も再生できる日が来るかもしれないと考えると、とても楽しみです。

  馬場先生は、それぞれが考えをクラスのみんなに向けて発表するという形で物事について考えるという講義でした。普段はこのような機会があまりないので、先生や友達のいろんな考え方を知ることができて私はとても充実した気持ちになりました。興味深い元素・物質についての発表では、ハーバー・ボッシュ法が歴史的に重要な意味をもっていたことや、空気中に約80%も含まれているのに目立たない窒素の何もしないという性質が実はとても大切だということが勉強になりました。また将来的な原子力発電の割合についての発表では、原発をなくすのではなく設計・危機管理・事故後の対応などを改善するべきだという考え方や、馬場先生のおっしゃっていた最優先は残り少ない石油を大切にすることだという考え方、原発の技術に自信があるから原発を減らす必要はないという考え方などは今まで自分にはなかったので勉強になったし、他の考え方も学んでみたいと興味がわきました。先生の講義を通して、私は多様な考え方を知ることの楽しさを学びました。そして、新聞や本を読んで社会のことを知ったりクラスの友達ともっといろんな話題の話をして、多様な考え方を持った人になりたいと思いました。

  諏訪先生のお話はご自身の実体験を下にされていたので,今の自分に重ねて話を聴くことができたので良かったです。先生がおっしゃった,「選択が一番つらい」という言葉がわたしのなかで一番心に残っています。初めに聞いたときは「え?」って思ったけど,よくよく考えてみたら,今進路に悩んでいる自分はけっこうつらいなーということを自覚して,「なるほど」と思いました。また,先生は自分のやりたいことを最後まで貫き通していらっしゃるところがすごいと思います。趣味を仕事にすると,行き詰ったときにつらいけれど,それでもあきらめずに続けられるという所で,「好き」ってすごいパワーだなと思いました。わたしも自分でそれほどやりたいと思えることを見つけるために,今はちゃんと自分がやるべきことを考えて実行していきたいと思いました。
 
■1年科総コースセミナー 
         企業研究所・博物館見学会

平成24年8月2日実施      




日 時

平成24年8月2日(木)

対 象

科学総合コース1年生(10期生/67回生)男子21名 女子19名

目 的 科学総合コースセミナーの一環として、企業の研究や研究施設を見学し、研究者から講義を受けることにより、専門的な知識を深化させ、将来の進路選択の一助とする。
場 所 (1)株式会社オムロン 京阪奈イノベーションセンタ
京都府木津川市木津川台9丁目1番(TEL 0774-74-2000)
(2)京都大学総合博物館および吉田キャンパス
京都市左京区吉田本町(TEL 075−753−3272)
行 程 7:40 小野高校集合・点呼・諸注意
7:50 小野高校 出発
9:40 (株)オムロン 京阪奈イノベーションセンタ 到着
   研究紹介・講演会(本校卒業生)・研究施設見学
12:20 (株)オムロン 京阪奈イノベーションセンタ 出発
    (車中で昼食)
13:20 京都大学吉田キャンパス 到着
13:30 京都大学総合博物館 見学
15:00 京都大学吉田キャンパス 見学(本校卒業生案内)
16:30 京都大学吉田キャンパス 出発
18:20 小野高校 到着
18:30 解散

感想文

 オムロンの見学に行ってすごいなぁと思ったのは、もちろんいろんな製品を作っていることもありましたが、やはり一番はオムロン京阪奈イノベーションセンタの設計のことです。
  まず、オフィスの広さにはとても驚きました。私のイメージの中のオフィスは狭いと言うわけではありませんでしたが、あんなに大きいとは思いませんでした。オフィスが広いことで部屋全体を冷房で冷やすのは難しいから冷房のこともちゃんと考えて1人1人の下の床から冷やすことや、その一つ一つが自分で風量を調節できることもよく考えられているなと思いました。また、2階のプロムナードもとてもよい考えだと思いました。話し合いをしていても会議室でひらめくことよりも、ふとした瞬間にパッとひらめくことの方がやはり多いはずです。あのプロムナードは太陽の光がたくさん入りリラックスできる雰囲気があるのでいろんなひらめきがあるのでしょう。それだけでなく、テニスコートがあったり、普通の人も入れるところがあったり、日本家屋を意識した造りにしたりと様々な工夫がされているところがすごいと思いました。
 そして、アドバイスにあった「いい意味で周囲の人とぶつかる」ということになるほどと思いました。でも、学校で話し合いをしていても意見なんてまとまらないし、誰もが自分の意見を通そうとしてなかなかよい方向に進みません。これは、まだまだ「いい意味」とはほど遠いです。「いい意味で周囲の人とぶつかる」というのはなかなかできるものではありません。どうしても気の合わない人はいるだろうし、自分の意見を全否定してくる人もいるかも知れません。しかし、そんな人たちと上手く意見を交換し乗り越えることができたら、今までにない素晴らしいものを作ることができるはずです。誰もが相手のいうことを否定せずに誰かが出した意見よりもさらにいい意見を出し合うことができればなおよいと思います。そのためにはやはり人と接するコミュニケーション能力が必要不可欠であり、このコミュニケーション能力を養うためにはたくさんの人と接することが大切なことだと思いました。
  この見学は初めて見ることや知ることばかりでとても新鮮でした。オムロンはずっと電動歯ブラシと体温計の会社だと思っていたので、売上の大部分が体温計などの健康商品じゃないことに驚きました。オフィスというものも初めて見られたのでとても楽しかったです。 ありがとうございました。

 今回の博物館、大学見学はかなり興味深かったです。まず博物館ですが、あのたくさんの標本、資料がすべて、京都大学のものだとは知りませんでした。当日では、海棲哺乳類研究展というのをやっていて、イルカの骨を、実際に触って、観察することができました。動物の、しかも本物の骨を触って観察することは滅多にないことで、さらに係員の方にイルカの骨についてのお話をして下さいました。かなり面白い話で、イルカの頸椎の特徴や、形の似ている3種類の骨の見分け方などでした。展示だけでなく、その解説をしていただけるあたり、『研究』との関連がかなり強いなぁと思いました。
 本物の展示が多いこともかなり魅力的でした。機械メカニズムの展示でも、実際に触って動きを確かめられるのに、その機械そのものはかなり歴史が古そうだったし、断層の標本も、京大生の手作りであったことには驚きました。動物のはく製も京都にまつわるものが多く、面白かったです。とくに、モグラのはく製は、本物をあまり見る機会がなく、じっくり観察するいいチャンスとなりました。これは京都に関係ありませんが、ハリモグラというハリネズミとモグラを合わせたような動物は、初めて見る動物で、同じく展示されていたカモノハシと並び、面白い動物だなと思いました。
京都大学の見学では、まず、歴史に驚きました。ゆうに100年は超える歴史があるのに、建物自体はかなりきれいでした。建物丸ごと1つがすべて図書館で、しかもそれが風数あるというのは、想像以上でした。想像以上といえば、吉田寮も想像以上でした。色々な小説で舞台となった場所ですが、古い新聞の記事が貼ってあったり、これもかなりの歴史を感じました。なぜ鶏がいたのかは不思議です。
京都大学を見学して、かなりの驚きがありましたが、それ以上に思ったのは、敷地の広さや、学生の自由度が高いところです。日本の誇るものが確かにあるなと、実感しました。
■1年科総コースセミナー 
        二足のわらじで人生二度おいしい
 
平成24年7月18日実施      




日 時

平成24年7月18日(金)56校時

場 所 蜻蛉ホール
対 象

科学総合コース1年生(10期生/67回生)男子21名 女子19名

講 師 酒井 先生
演 題 二足のわらじで人生二度おいしい
その他 事後指導として、感想文(800字程度)を提出する
当日は体操服に更衣(丸首・半パン、女子は半パンの上にスカートを着用)し、体育館シューズと水分補給 用のドリンク類、フェイスタオル(30p×80p程度のもの)を持参

感想文

 今日は第4回コースセミナー、二回目の酒井先生の講義でした。私たちにとっては、初めての実技のような内容を含むコースセミナーでした。今回の内容は、「チャ・チャ・チャ」というボールルームダンス(社交ダンス)をやってみよう、という実技と、講義でした。
 ダンスは足がついていかなくて、とっても難しかったです。でも、その時その時で変わっていくパートナーと一緒におどるのは、とても楽しかったです。あの90分の間で、いろんなことを学べたと思います。その一つは、『楽しむ』ことの大切さです。いろんな人と踊る中で、すごく感じたのが、いっぱいミスしている子でも、楽しもうとして踊っている子は、どんどんうまくなっていっているということです。『楽しむ』ということが、『もっと知りたい』という気持ちや、『一生懸命やってみよう』とか、『うまくやりたい』という意欲に結びついていったのだと思います。ダンスだけに限らず、ほかにもこの考えは生かせると思います。
 また、酒井先生が最後の最後に言っておられたこと、一生の間、ずっと何かを学んでいくという姿勢はすごく大切だと思います。知識は深さも広さも無限大だとおもいます。全部を知るというのは難しいかもしれないけれど、たとえほんの少しずつであっても学んでいこうとするのは、とても大切なことだと思います。そして、学んでいこうとするには、『知りたい』つまり好奇心や探求心、その物事を愛す心が大切だと思います。だから私は、日頃から『知ろう』とする態度を養い、いろいろな事を身につけていきたいと思います。
 二回にわたる酒井先生のコースセミナーを受け、いろいろな事、特に心の面のことをたくさん学べたと思います。何事にも挑戦してみるチャレンジ精神や、『楽しむ』ということの重要性、心構えは前向きにしていく、ということ等々、本当にたくさん学べたと思います。本当に素敵な講義、ありがとうございました。
■1年科総コースセミナー 
     『植物の生きるための戦略をひも解く』
    −植物を研究するということ「多様なかたちの謎に迫る」− 
平成24年7月6日実施      
日 時

平成24年7月6日(金)[11:00〜12:30]

場 所 視聴覚室
対 象

科学総合コース1年生(10期生/67回生)男子21名 女子19名

講 師 柘植 先生
演 題 『植物の生きるための戦略をひも解く』
   −植物を研究するということ「多様なかたちの謎に迫る」−
その他 事後指導として、感想文(800字程度)を提出する

感想文

 今回のコースセミナーでは、植物のことだけでなく、あまり知る機会のない科学者という職業についても知ることができ、とてもいい勉強になりました。私は研究者という職業には少し興味を持ったことがありました。考古学や外国語など、自分の興味のあることを徹底的に調べるのが仕事だなんて楽しいだろうなと思ったのです。ですが、身近に研究者を職業としている人はいないし、小説などに出てくる研究者は不規則でギリギリな生活をしています。はたして自分にそんな生活ができるのかどうか。その時の私は「無理だ」と判断しました。 しかし、先生のお話を聞いて考え直してみると、研究者はなかなか魅力的な職業だと思いました。私は今、発展途上国の支援や教育など、いろいろなことに興味があります。自分のやりたいことが明確に決まっているのなら、そのことについて研究し、人々に関心を持ってもらう方が、問題解決の近道になるのではないかと考えるようになったからです。将来の職業の選択肢がまた一つ増えました。
 植物についてのお話も興味深かったです。最初の植物クイズに、私は2問しか答えられませんでした。自分がいかに植物を見ていなかったかということを実感し、驚きました。これからは道端や畑の植物も観察してみようと思います。
 植物が環境に適応するためにいろいろな進化を遂げているのも面白いと思いました。私が知っていたのはハエトリソウなどの食虫植物やサボテンぐらいでしたが、その辺の水に浮いている植物も水辺での生活に適した体のつくりに進化しているんだと初めて知りました。「水に浮くぐらい簡単やん」と思っていましたが、いろいろ努力しているんだなあと感動しました。
 オジギソウの実験はとても面白かったです。葉を火であぶると、次々に葉が閉じていき、とても面白かったです。植物にも神経みたいなものがあるのかと驚きました。そのスピードは、植物でありながらナマケモノといい勝負なんじゃないかと思います。いただいたオジギソウが大きくなったらやってみます。
 普段聞くことのできないお話をしていただき、ありがとうございました。また来ていただけるとのこと、とても楽しみにしています。本当にありがとうございました。
■2年科総コースセミナー 
    〜丹波焼の伝統と新感覚との融合を求めて〜

 平成24年7月6日実施      
日 時

平成24年7月6日(金)[11:00〜12:30]

場 所 美術教室
対 象

科学総合コース2年生(9期生/66回生)男子19名 女子21名

講 師 陶勝窯 市野先生
演 題 『丹波焼の伝統と新感覚との融合を求めて』
その他 事後指導として、感想文(800字程度)を提出する

感想文

 今回のコースセミナーはいつもと違って、文化や芸術に関することでした。陶芸は小学生のころにやったことがあったけど、普段関わることはないので楽しみにしていました。職人さんが目の前で、作品を作っておられるのを見て、その華麗な技に思わず見入ってしまいました。市野先生が簡単にお茶碗を作っておられたのを見て、1日に何十、何百個も商品を作られる方は本当にすごいなと思いました。丹波焼は釜が特徴的で、斜めに傾いた長い釜、のぼり釜を使っておられることを知りました。丹波焼が一番よい状態で一度にたくさん作れるように昔から伝えられ、今も使っておられるのだと思いました。また、丹波焼では信楽焼などとは違い、土の粒が細かく非常になめらかであると知りました。実際に友達がお茶碗作りをしていた時、土を触ってみんな、「なめらかで気持ちいい。」と言っていたのでそんなに細かい粒でできている土なんだと思いました。また、上手に親指を土に入れて形を作り、脇を閉めて上手く形を整えられていた人もいたけど、少しの手の動かし方で失敗していた人もいたので、ろくろを使った陶芸がいかに難しいかがわかりました。実際に今回陶芸を体験した人は、楽しかったと言っていたので、私もやればよかったと思いました。次回はぜひやってみたいと思います。
 今回は丹波焼の伝統についてのお話でしたが、次回は芸術的な作品や新感覚との融合の話であり、私は商品を作る陶芸よりも芸術的な作品のほうに興味があったのでまた次回が楽しみです。
■3年科総コースセミナー 
           〜ナノテクに魅せられて〜

 平成24年7月6日実施      


日 時

平成24年7月6日(水)[11:00〜12:30]

場 所 本校 多目的ホール(図書館2階)
対 象

科学総合コース3年生(8期生/65回生)男子19名 女子21名

講 師 元松下電器株式会社材料研究所所長 川又 肇 先生
演 題 『ナノテクに魅せられて』
その他 事後指導として、感想文(800字程度)を提出する

感想文

 この度はご講演いただきありがとうございました。前回に引き続いて現代の産業技術についてのお話で、大変興味深くお話を伺っておりました。
 今回のテーマはナノテクで、いまやこの微小な空間での技術が産業基盤を構成していることは言うまでもなく、非常に重要な分野だという認識はありましたが、特にこれといった知識がありませんでした。しかし、今回非常にわかりやすく私たちに説明してくださったおかげで、少しばかりその領域を垣間見ることができました。
 特に印象に残った話をいくつかあげます。まず驚いたのは、原子サイズでの組み立てが自由自在に行われているということです。“ナノ”テクというだけあって当然なのかもしれませんが、私たちの感覚ではびっくりするようなことでした。しかもそれがもう何十年も前からできていたということがさらに衝撃でした。原子の配列を変えるだけで全く異なった性質をもつ物質を作ることができるので、この技術は本当にすごいと思います。さらにそのトンネル電流という技術は日本の尾崎玲於奈博士が発見されたもので、凄まじい日本のパワーを思い知りました。
 また、磁気テープの構造についても大変興味を持ちました。あのような微小な磁石のようなものを塗布して、その1つ1つに情報を記していくという、これまたサブミクロン、ナノの領域の素晴らしい技術だと思います。また、それを日本企業が成し遂げたというところに意義があると思います。先生はしきりに日本の科学技術のレベルの高さをおっしゃっていますが、まさにその通りだと思いました。
 それに関連して、先生がおっしゃっていた言葉で、日本は川上の技術を持っている、という言葉が印象に残りました。いくら韓国中国の台頭が著しいとはいえ、その根本となる技術は日本が数歩リードしている、技術の蓄積がある。私たちはまさにその領域に足を踏み入れようとしています。次世代の日本の科学技術を担っていく身として、今日の言葉をしっかりと胸に刻み、スポーツの日本代表選手のような気持ちで、日の丸を背負って世界と戦っていくという気概を持って、大学、その先の研究に励みたいと思います。
 本日は大変ありがとうございました。
■1年科総コースセミナー 
           〜医師として、母として〜

 平成24年6月20日実施      



日 時

平成24年6月20日(水)5〜6校時[12:45〜14:25]

場 所 本校 多目的ホール(図書館2階)
対 象

科学総合コース1年生(10期生/67回生)男子21名 女子19名

講 師 さかいこどもクリニック 院長  酒井 圭子 先生
演 題 医師として、母として
その他 事後指導として、感想文(800字程度)を提出する

感想文

 私は、今回のコースセミナーで、たくさんのものを得ることができました。医療の現場や仕事、知識、心構えなど、”医師”としての酒井先生からのお話はもちろんのこと、小野高校の卒業生でいらっしゃったり、たくさんの経験・転機を経験していらっしゃるということで、人生の”先輩”としてのお話もたくさんしていただきました。本当に自分は知らないことも多くて、先生のお話では、”へー、そうなんだ。”など、感心することだらけでした。
 これはまた感想ではないと思うんですが、私は将来、小児科医になりたいと考えています。これは自分がまだちっさい時からの夢で、たくさんのことを自分で調べたり、病院に入院してるときにいろいろな技術を教わったりもしてきました。たくさんのお医者さんともかかわってきました。それでも、酒井先生のお話は、新鮮で、面白くて、たくさんのことを知って考えるいい機会になりました。今回は本当にありがとうございました。
 今回は私たちG組67回生の、特に医療系医学系の道に進みたい人にとって、とっても貴重なコースセミナーでした。普通に生活していて、本職のお医者さんのお話を聞ける機会なんかほとんどないし、これだけたくさんの経験をされ、また、これだけ患者さん思いで高い志を持つ人にはなかなか他では会えないかな。と思います。改めて”小野高校で、G組でよかったなぁ”と思いました。
 私は最後のアドバイスのところに一番心が惹かれました。4番目の”あきらめない”や、3番目の”迷ったときはまず進んでみる”というのがとても胸の奥に残っています。最近ちょっと学校にも慣れてきて、もうすぐテストもあるし、あきらめかけていることや、悩んでいることもあります。でも、今回の最後で、先生からいいアドバイスをもらうことができて、よし!がんばろう!という気持ちになれました。
 先生はほんとにすごい人だと思います。自分のやりたいと思ったことを努力で実現させてしまうところや、子供たちのためにを思って働いていらっしゃるところも、常に進化していらっしゃるところも、すべてにおいてです。私は今回で、先生のすごさのもとは、”自分の今していることに誇りをもつ”ことなのかなぁとおもいました。だから、私も自分のことに誇りと自信を持てるような生き方をしたいとおもいました。
 そのためにも、これからは、いつも感謝の心を忘れず、誠実に生き、将来のために今つらくてもがんばるようにして、何事もあきらめず、常に”今”を楽しんでいきたいとおもいます。
■1年科総コースセミナー 
    〜学びから見えること:何故?何を?いかに?〜

 平成24年6月15日実施      
日 時

平成24年6月15日(金)6〜7校時[13:40〜15:20]

場 所 本校 多目的ホール(図書館2階)
対 象

科学総合コース1年生(10期生/67回生)男子21名 女子19名

講 師 兵庫教育大学  准教授  森 秀樹  先生
演 題 学びから見えること:何故?何を?いかに?
その他 事後指導として、感想文(800字程度)を提出する

感想文

初めてのコースセミナーということで、どんなものなのかなと楽しみにしていました。いざコースセミナーが始まると、高校で感じるよりも更に落ち着いた雰囲気での講義だったなと思います。   講義の中では、今まで考えたこともなかった題材がたくさんあったので、とても新鮮でした。中でも1番印象に残っているのは、「数式と社会現象」というところです。中学校でいう、数学と道徳が混じった感じの題材だったので、おもしろかったです。問3は「共有地」の悲劇を回避するために、牛飼いたちは何匹ずつ牛を飼えばいいのかという問題だったけど、私は牛を牛飼いに分け与えるという考えしか出てきませんでした。村で牛を買い、利益を分けるという考えを聞いたときはなるほどと思いました。そして、私は自分のことしか考えていないのだなと思いました。  
 答えは誰もが平等な結果になるけど、私の考えは誰かが得をすれば損もする結果なので、当然私でも得をするほうに行きたくなります。すると、得する立場をめぐって争いが起きると思うので、結局悲劇は避けられなくなるなと後になって思いました。
 [社会の文脈]というところに、色々なことを知らなければ、社会のことを知ることもできないと書いてありましたが、その通りだなと思います。実際私みたいに何も知らない人は自己中心的な考え方しかできていないので、社会のことを知るのはとても大切だなと思います。中学生のときに「トライやるウィーク」という行事で、いろいろな事業所で働かさせていただいて、その現場でたくさんのことを学ぶことができました。こういう経験から思うのはしっかりとした考えをより強めるためには、早く社会に入っていっていろんなことを勉強するのが1番良く、この講義の主題のようなものであった、勉強したことを文脈につなげていって、そこから更に学べることを学んでいけばいいのだなということです。 私もこのような良い状況を作っていけるように日々努めたいです。
■3年科総コースセミナー 
          〜ロシア経済と日露関係〜

 平成24年6月7日実施      




日 時

平成24年6月7日(木)3,4校時 

場 所 本校 多目的ホール(図書館2階)
対 象

科学総合コース3年生(8期生/65回生)男子19名 女子21名

講 師 日本貿易振興機構(JETRO)神戸貿易情報センター  斎藤 寛 先生
演 題 ロシア経済と日露関係
その他 事後指導として、感想文(800字程度)を提出する

感想文

 初めに今回のコースセミナーのタイトルを聞いたとき、私は何となく「難しそうだ」という印象を受けました。このように思ったのは私が理系であるという理由の他に、ロシアについてほとんど関心がなかったからだということが考えられます。
 正直に言うと、私にとってロシアとは「知っていそうで知らない国」でした。セミナーの最初にはロシアについて知っていることを上げていくという場面もありましたが、私は授業で習ったことやニュースを見て知ったこと、または地理的なことしか思い浮かべることができませんでした。このとき、日本とロシアとの関係の薄さを改めて考えさせられました。
 そんな中での今回のコースセミナーは、ロシアについて多くの物事を発見できるとても有意義なものになりました。
 まず、ロシア内部の産業への考え方が変わりました。今まで私は、ロシアとは社会主義の国で、産業があまり活発ではない、という偏見的なイメージを持っていました。しかし今回のセミナーでロシア産業の実態を知り、貿易が活発に行われていることや鉱産資源が豊富であるということを知ることが出来ました。
 続いて、日本とロシアの関係についての考えが深まりました。ロシアの中心といえばモスクワですが、私はこれまでモスクワにロシアの全てが集まっているというような考えを持っていました。そして、「日本とモスクワは遠いから、日本とロシアの関係は薄い」という考えに繋がっていました。しかし視界を広げて見ると日本のすぐそこにロシアの極東地域が広がっており、その地域では日本との交易が盛んであるということが分かりました。ここでは日ロ間の関係を学んだだけでなく、広い視野で世界を見つめる大切さも学ぶことが出来たと思います。
 今回学んだ国はロシアだけでしたが、今後の将来私が世界に目を向けて行くようなときには、今回学んだ「世界の見方」というものを活用していきたいと思います。